
赤坂プリンス・クラシックハウス、旧李王邸は、1930(昭和5)年に朝鮮王朝最後の皇太子・李垠と同妃・梨本宮方子のために建てられました。設計は、皇室建設を担当していた旧宮内省内匠寮によるもので、イギリス中世建築を基にしたチューダー様式が採用されています。この邸宅は、1910年(明治43)年の韓国併合以降、日本政府の管理下で王族待遇を受ける象徴的な存在とされ、当時の政治的・国際的な力関係を示す建物でもありました。

戦後、李王家の居住が終わると、邸宅は一時放置され、他用途に転用されることもありました。1952(昭和27)年、国から国土計画興業が取得し、1955(昭和30)年に赤坂プリンスホテルとして開業します。1960(昭和35)年新館(のちに別館)が建設されると、旧館として位置付けられました。プリンスホテル自体は2011年に一旦営業を停止しましたが、のち2016年にザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町として再オープン、かつての別館も再整備され、レストラン・バー・挙式会場を備えた赤坂プリンス クラシックハウスとして再スタートしています。